経済学 economic science 2005 7 20
経済の話をすると、たいていの人が、こういう反応です。
「経済は難しい。そういうことは、政府や学者に任せてある」。
しかし、そのセリフは、かつて聞いたことがあります。
それは、共産主義国家であったソ連で、聞いたセリフです。
ソ連では、経済は、政治指導者や党官僚が決めていました。
つまり、国民不在の経済だったのです。
これを、日本風に言えば、「経済は、お上が決めたから、国民は従え」ということになります。
こうした事情は、資本主義国の中心であるアメリカでも、同じかもしれません。
アメリカで、経済学や経済政策について話をするとして、いったい何人集まるのか。
たとえ集まったとして、何人、最後まで、飽きずに聞いていられるのか。
もしかすると、資本主義というのは、幻想に過ぎないかもしれません。
一部の「政治家、官僚、学者」が、国民不在で、経済や経済政策を決めているとしたら、
それは、少なくとも民主主義国の資本主義とは言えないでしょう。
正確に言えば、独裁主義国の資本主義と言えるでしょう。
多くの国民が、経済に興味を持つように祈ります。
そうなれば、やっと民主主義国の資本主義と言えるようになるでしょう。
もちろん、こういう問題が起きたのは、経済学者にも責任があります。
経済学を、飯の種にするために、やたらと難解にしてしまったのも、経済学者です。
何回読んでも難解と言えるような「経済学の本」すらあります。
そもそも、経済学とは、学問の中で、最も身近な学問です。